空が見える僕の部屋

■STORY■

「なんか間抜けな穴だな」
どうも。203号室の吉田です。
実家は近いです。でも、なんとなく一人暮らしをはじめました。
僕の部屋の天井に穴があきました。古いアパートとはいえ、こんなに簡単に屋根に穴があくものなのでしょうか？いつも通りの特に何もない日常にポカンと大きな穴があき、何だかいつもと違う日曜日。

「だから、勝手に麦茶を飲まないで下さい」

真夏に食べるアイスクリームの溶ける速度は、 楽しい時間と同じくらいです。僕の時間の速度は
真冬に外で食べるガリガリ君くらい。 つまりはそんな日々でした。
大家に頼んだら、なぜか住人会議を開く事になりました。穴の空いた僕の部屋に次から次と人が集まってきます。なんで僕の部屋に。。。
アイスクリームが、少し違う速度で溶け始めています。
今朝作った麦茶がもうなくなりました。


「なんか変な音が聞こえるんだよ」

そんな事、どうでもいいんです。隣から変な音が聞こえてこようが、どっかの誰かが喧嘩しようが、僕にはあまり興味がなくて、そんなことより僕の目の前の敵は来週来るらしい台風。
早く穴を塞いで欲しい。それだけなんだけど。
でも、今日は簡単にはいかないみたい。想像もしていなかった非日常が、僕の前で繰り広げられていく。
ま、僕にとっての非日常なだけなんだけど。。

というか、あなた誰ですか？！


＜みどころ＞
◎若者達の一生懸命生きる姿！
◎極小空間に密集する大人数！
◎たまに入る微妙で絶妙なフォークソング。

＜こんな方にオススメします！＞
◎何だか、すでに夏バテ気味のあなたに。
◎最近ついてないなぁと思っているあなたに。
◎小さい幸せを噛み締めたいあなたに。

■CAST & STAFF■

【戯曲】　小林佐千絵

【演出】　中村公平

【出演】　前澤航也、碓井将仁、斎藤政希、福田修司、中村公平(以上劇団レトロノート)、生井歩、筒井則行(ゴリぱんかにー)、野村修一(ゴリぱんかにー)、こうのゆか(nnocentSphere)、吉村京太、岡戸三樹、吉田晩秋(劇団桃唄309)、冨田裕美子(株式会社ケンユウオフィス)、野澤いっぺい