【テアトルプラトー】　演劇番組・演劇映像コンテンツを配給・配信

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――人間が神の駄作なのか。神が人間の駄作なのか。
彼は気づきつつある。
自分たちを支配する「何か」とは、自分たちを設計した「the Creator(創造主)」そのものではないかと。そしてそれは、あの絵描きの事なのではないかと。
電動夏子の神聖喜劇(ディヴィーナ・コンメディア)、『人間再生』をテーマに据えてのPerformen新シリーズ第一篇～Inferno～、開幕。

■ STORY ■
彼は絵描きと出会う。絵描きは、林立するビルの谷間にひっそりと座って、街行く人間を描いている。何がそうさせたのかはわからないが、ふと足を止めて、彼は絵描きに問いかけた。見れば絵描きは、珍しい方法で描いていた。
キャンバスに点を打ち、律儀に定規で点と点とを線で結び、幾何学的な模様を描いている。点と点とで結ばれたその幾何学的な文様は、改めて見てみるとまさしく人間の形をしたそれであった。正確には、人間の形をした模型の図である。
忘れもしない。それは彼がまだ少年だった頃、父に買い与えられた「パフォーマン」という動く人形の設計図だった。
絵描きは筆で地面に点を穿つ。たちまち地面に大きな穴が開いた。暗闇の中に目を凝らして覗いてみると、漏斗状の大穴は地球の中心にまで達しているようである。それは「Inferno(埋立地)」と呼ばれている所。「何か」に抗い、人間としての個性を取り戻そうと試みた愚かな律動人型達が永遠を暮らす場所。
穴の底で誰かが叫んだ。彼にはその言葉が耳に残った。絵描きは声を冷やかに受け止めてた後、ゆっくりと歩を進め、穴の中へと降りて行く。
彼は闇の中に消えて行く絵描きの背中を追いかけていた。

■ みどころ ■
1.一粒で二度おいしい、２バージョン公演
2.壮大な世界観と惜しみない笑いの渦
3.アタマの体操？「ロジカルコメディ」

■ こんな人にオススメ ■
1.普段頭を使ってないなあ、という方
2.日常の生活にマンネリを感じている方
3.舞台演劇の力を感じてみたい方

【脚本・構成】
竹田哲士

【演出】
高松亮

【出演者】
渡辺美弥子、小原雄平、じょん、道井良樹、澤村一博、なしお成、岩田裕耳、高松亮、小林裕明 (以上電動夏子安置システム)、大鹿順司 (グッドアクシデント)、小笠原佳秀 (劇団ボスカレ)、小玉久仁子 (ホチキス)、蒻崎今日子 (JACROW)、添野豪 (明日カツ丼)、片桐はづき、武田真由美、菊地未来、加藤なぎさ、ほか

公演データ