繭文〜放蕩ノ吊ラレ作家〜

■STORY■

その家の次男は家族を覗き見しては妄想を交えた日記を書き連ねていた。家の者は気味悪く思いながらも、その次男の書く文章をコソリ拝借し、
編集者である長男に出版させ、生計を立てていた。次男が人気作家である事を、次男本人だけが知らないのだ。迎えに来ぬ恋人を待ちわびる長女、日記を奪おうと次男に取り入る人々…。そしてある日、突然に次男は家族への覗きを止めた。自分の言葉、思いで文章を書き始めたのだ。
皆は安堵したが、覗かれぬ日々は彼らを少しずつ困惑させていくのであった。

「私は私に書かれた文字、宛てられた手紙が欲しい。
一筆書きで構いません。宛名だけでも良いくらい。」

覗かれていた皆は、いつの間にか自身を次男の共同作家と思い込んでいたのだ

■CAST & STAFF■

【舞台監督】村岡晋
【舞台美術】吉野章弘
【音響】筧良太（SoundCube）
【照明】奥田賢太（オフィスダミアン）
【出演】
山下恵、吉川博史、斎藤けあき、柴原弘、赤澤ムック、
牛水里美、眞藤ヒロシ、佐々木幸子（野鳩）
池田遼、町田彦衛、升望、間野健介（InnocentSphere）
【衣裳・小道具】西荻カナリア工房
【制作】黒色綺譚カナリア派、小久保香織
【制作協力】RIDE OUT、高田雅士
【背画】重野克明
【宣伝写真】宮川舞子
【宣伝美術】足立学、赤澤ムック
【提携】ザムザ阿佐谷