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■STORY■
ここは『春風岬』。とある地方にある、自然豊かな観光名所。かつてその絶景と「波の花」と呼ばれる自然現象を目当てに多くの観光客で賑わったが、近年ではその現象も起こらなくなり、訪れるのは地元の人間か、ある特別な目的を持った人間ばかり。 その特別な目的とは『自殺』。 岬の突端にある断崖絶壁の下には複雑な潮の流れがあり、落ちたものは産みの底深く引き込まれ、あがってくることは滅多にない。 そんなことからか、崖から実を投げる自殺者たちが後を絶たず、いつからか『自殺の名所』と呼ばれるようになった。 岬のそばに一軒の喫茶店がある。 決して繁盛しているとは言えないその店は、かつてとある夫婦が切り盛りしていたが、数年前事故によってその命を落とした。現在は残された三人の娘たちが引き継いでいる。 喫茶店には様々な客が訪れる。 地元の役場職員や刑事。 「波の花」を撮りに来たカメラマン。 そして人生最期の時間を過ごそうとする者。 春にはまだ早いある日。 店にやってきたのは、兄を捜す一人の女性。 差し出された顔写真に過去がよみがえる。 彼は、ここに来ていた。 「遺書の吹きだまり」に残された 数々の名もなき最後の言葉たちから紡がれるストーリー。
■CAST & STAFF■
作・演出:神山貴史 キャスト:沖田裕樹、加藤 俊、高橋康之、山本美里、中川大聡、 瀧田和彦、前澤里佳、田口智子、森田亜紀(ストレイドッグ)、 二宮和加子
公演データ