HOME >テアプラインナップ >『若い夫のすてきな微笑み』
■STORY■
<ストーリー> こないだね、電車の中で太宰の『女生徒』っていう短編を読み終わったの。そしたらなんだかすごくいらいらしていらいらして。御茶ノ水駅の改札を出るとき、気がついたんだけど、スイカがまっぷたつに割れてたの。スイカってカードのよ。あたし、無意識に割ったみたい。・・・・昨日、あいつが、ママと再婚したあの男が、突然あたしにキスしたの。なんでだろう、あたしその時、笑ったのよ。 <三鷹で山内ケンジを。 岩松了 > 演劇界にじわじわとアメーバのように這い出した山内ケンジ。その作風もまた軟体動物然としている。ひかえめに見えて図々しいのだから、まずはタチが悪いと用心すべきである。しかしながら“用心すべきもの”それこそが実は演劇の心臓部分に他ならぬと知る時、山内健司の芝居を見に行こうとする行為は演劇への誠実な態度であると言わざるをえず、たとえ三鷹などという遠隔の地でも電車のりつぎ劇場めざす私を、私自身“当然のことを為す者”として認めるしだいである。
■CAST & STAFF■
<出演> 深浦加奈子/大沢健/初音映莉子/金谷真由美/岡部たかし/渡部友一郎/古賀清/芹澤セリコ <スタッフ> 作・演出=山内ケンジ/舞台監督=佐藤昭子/照明=佐藤啓/音響=藤平美保子/舞台美術=原田恭明/装置=福田暢秀(F.A.T STUDIO)/衣装=加藤和恵・平野里子/宣伝美術=螢光TOKYO/宣伝写真=RIN/企画制作=城山羊の会+螢光TOKYO
公演データ