HOME >テアプラインナップ >『きみは死んでいる/その他短編』
■STORY■
○解説 ハセガワアユムの個人ユニット『MU』。 その由来は魑魅魍魎の劇団名が溢れる小劇場の中で「意味の無さ」と「妖しさ」を元に命名。ユニットとして一環しているテーマは< not "no Message" >。90年代ならともかく、00年代においてメッセージがいらないなんていらない。という考えを軸に掲げる。今作は小劇場界では稀な短編集公演。 ○STORY 『きみは死んでいる』 死んだはずの友人が何故か生きていて「首を締められた痕をスカーフで隠し、飛び出た目玉を戻し、パジャマの股間を濡らしてしまったまま」主人公の元を訪ねてくる冒頭から始まる。そして二人が在籍していたブッ飛んだヒッピー達のコミューンへ、彼を殺した犯人を探しに行くが、復讐を果たすことで友人が「本当に死んでしまう」ことに気づき始めた主人公は前に進めなくなってしまう・・・。 『×』 その女を尾行しろ、と命令されてから一週間。どうやら様子がおかしい。もし今日も同じ行動が撮れたら、彼女はルーティーンワークで自ら凄まじく不幸になろうとしていることになる。<決して接触してはいけない>というルールを破って、僕は彼女を助けてしまう。「そんなことしてたら罰(ばち)が当たりますよ」と諭すと、彼女が「これは罰(ばつ)なの」と返して来た。明らかに痛い女と過ごす河原でのサンセット。河原で遊んでいた中学生ですら彼女に罰を与え始め、僕はこの河がなんなのか、必死で考え始めた。 『変な穴』 ひとりの金持ちが自分の心の穴を埋めるため、都内のワンルームに冴えない男たちをドレイを囲っている。待遇はいい。給与も申し分ない。逆にもらいすぎてる。ただ、彼の穴がどうやったら埋まるか判らない為、M男たちは罵られながらダラダラを過ごしている。業を煮やした金持ちが新入りのドレイを調達して来ると、彼も同じように心に穴が開いていた。穴×穴は意気投合した結果、階下のコンビニを万引きで潰すミッションを与えるが、それはドレイ同士を競い合わせて潰すデッドゲームだった。ドレイにすらなれない、現代の勝ち組目線のピカレスクロマン。 その他『90%VIRGIN』『戦争に行って来た』を含む5編(予定)をAチームとBチームで分けて上演する。表題作『きみは死んでいる』のみWキャストで両チームで上演。(1ステージ30分×3編、1チーム90分を予定) ■【みどころ】 ◎小説の短編のような余韻。 ◎MUの作品至上主義に賛同して集まった俳優。 ◎快楽性を孕みつつも、テーマやセリフに滲む文学性。 ■【こんな方にオススメします!】 ◎曽我部恵一、南Q太、村上春樹、戸梶圭太など好きな方。 ◎笑いはパンクだと思ってる方。 ◎小劇場の長編に疲弊している方。
■CAST & STAFF■
脚本・演出 ハセガワアユム(MU) 出演 古市海見子(メタリック農家)佐々木なふみ(東京ネジ)、橋本恵一郎、渡辺裕也(クロカミショウネン18)、中川智明 、杉木隆幸(playunit-fullfull)、平間実貴、藤本真弓、熊野善啓(チャリT企画)、印宮伸二(劇団神馬)、田中涼子、小松君和(神様プロデュース)and more....
公演データ