HOME >テアプラインナップ >もう一度スプーンを曲げよ。
■STORY■
兄が失踪した。 兄の失踪から一週間後、今まで取り合ってくれなかった警察から急に連絡が入り、失踪した兄の部屋を見せてくれと言う。 アパートの管理人から兄の部屋の鍵を預かっていた私は、兄の部屋へと向かうのであった。 兄の住んでいたアパートのすぐわきは線路になっており、ちょうど兄の失踪した日に、大規模な列車の脱線事故が起こっていた。 窓の外からは、事故処理のための重機の音が絶え間なく聞こえている。 窓の外ばかり気にする刑事。 兄を探しに来たのではないかと尋ねると、刑事は脱線事故について語り始める。 「君のお兄さんが超能力で線路を歪めたのではないか。」 兄はかつて超能力少年だった。 テレビ各局はこぞって兄ための特番をくんだ。 兄は、カメラの前で得意げにスプーンを曲げてみせた。 確かに兄は超能力少年だった。 兄をスターに仕立て上げたテレビによって、スプーン曲げのトリックが暴かれるまでは。 かつてスターだった兄。バッシングを受けた後は、家族そろって肩身の狭い思いをしてきた。あんなに輝いていた兄も、いつしか、目立たぬように生きることが信条の、静かな男になっていた。スターだった兄をただ見ていることしかしていなかった私は、元々物静かな子どもであったが、バッシング以来、輪をかけておとなしくなった。そうすることで、平穏を得ていた私の日常が、兄の失踪によって壊されていく。 失踪した兄の部屋を舞台にくり広げられる、リリカルでクールなヒューマンコメディー。 ■【みどころ】 ◎笑える中にもしっかりとした会話劇 ◎緻密な舞台装置 ◎タカハ劇団早稲田最終公演 ■【こんな方にオススメします!】 ◎たくさん笑ってほんのり切なくなりたい方
■CAST & STAFF■
脚本・演出 高羽彩 キャスト 松本寛子/花小路男D(劇団上田)/棚橋建太(箱庭円舞曲)/西尾友樹/垣内勇輝(北京蝶々)/斎藤加奈子/高木健/吉成生子(おぼんろ) 高羽彩 舞台監督 土居歩/舞台美術 満木夢奈/音響 角張正雄(SoundCube)/照明 吉村愛子(Fnatasista?ish.)/衣装 佐藤愛/小道具 田畑美穂/舞台美術助手 八重樫慶(てあとろ50’)/制作助手 小林由梨亜(the Square of y)/演出助手 田中亮大/制作 安田裕美(the Square of y)/製作 タカハ劇団
公演データ