第13回公演「陰漏（かげろう）」《劇場版＋画廊版》

■STORY■

弟が死んだ。
一応自殺らしい。
両親がやっと死んだから、だと思う。
弟は今が好機と死んだ。
遺書も無しに……。

──1960年代。
まだ抵抗力のあった時期。

生きようと藻掻いて「運動」している者もいれば、
「運動」を停止しようとする者もいる。
ただ「息をする」のみに徹する。
部屋からは出ない。
極力動かない。
心の内も揺らさない。
自分の中の砂が無くなるのをひたすら待っている。
何の信条も無いクセに修行者のように厳しく部屋に佇む。
彼らはところどころに点在している。

弟もその中の一人のはずだった……。

■【みどころ】
◎今回は同じ演目を会場・バージョンを変えての上演になります。
【劇場版】は舞台美術を配置した通常の公演、【画廊版】は構成を変えて見た目もシンプルにしたバージョンになります。構成も変わりますのますので一度【劇場版】を見た方でも楽しめます。お得なセット券がお勧めです。

■CAST & STAFF■

【脚本・演出】下西啓正
【出演】秋吉孝倫・下西啓正・竹岡・真悟・根津茂尚(あひるなんちゃら)・三橋良平・宮zｱ圭史・岩本えり・北村延子(蜻蛉玉)・木引優子(青年団)・墨井鯨子・田上智那・中川知子