HOME >テアプラインナップ >一尺玉の大砲
■STORY■
港町の奥に聳える一棟の廃墟ビル。其処は、ある集団の溜まり場であり、違う言い方をすると吹き溜まりでもあり、又、一般的な言い方をするならば、占いの館とも呼ばれているような場所だった。 子供の頃、そこを秘密基地にしていた青年。生きる為に選んだ道がコレしかなかった窃盗団。社会の波から押し流されてしまった世捨て人。彼等がそこでどんな事をやっていたとしても、世間なんてモンは、何も無かったかのように進んでいく。 そんな儚い時間が流れていく中、夜な夜な逃げ込むかのように、其のビルに集まってしまった人々。接点を持たない無責任な連中が、たまたま同じ場所で出会った時、チョットした物語が歩き出す。人混みの中で・・・・。自我を捨てて行く事に寂しくなった人。自我を守りながら生きて行く事に疲れ果てた人。自我を利用して生きていく事に虚しくなった人。他人に見栄を張る事だけ旨くなったような人生なんて。先の未来が不安だから、自分で決断することに臆病になってしまった僕。知らない他人に頼る生き方に依存した君。そんな僕達は・・・。いったい誰に許されたいと思っているのだろう?『ミセカケのプライド』を大事にしていくような生き方はどんな結末を迎えるのだろう? 様々な人間模様が渦まく中、それぞれの人々が一瞬だけでも輝けるように、少しだけ無茶をして、少しだけ無理をして、少しだけ頑張ってみたりして、現在と過去と未来をつなぐ一歩を出せる為に大きな笑い声を出す事を決めた。 そんな、愚かで、少しだけ暖かい奴等が織り成す『いつかの夏物語』 過去に縛られながら生きる儚さは、過去を捨てる悲しさと同等なのか? 答えが出ない選択権は、いつも僕の目の前に佇んでいたのかもしれない。 アナタは・・・・・・・・。 最後の言葉が『サヨナラ』にならない為に、どんな選択肢を選びますか? <みどころ> ◎ささやかな日常シリーズ第三弾(夏) ※そもそもささやかな日常シリーズとは、ゴクゴクありふれた日常の中で目の前にあるモノは、なんなのか?をテーマに身近にあるようで、なかなか描かれる事がない普通の人々に季節のスポットを当て物語を構築していくシリーズである。 一つ一つの作品にはキーワードになる『コトバ』と『季節』があり。 第1弾「ケロンパスの言い訳」では、『春』と言う季節の中で『キッカケ』を探す物語を行い、第2弾「崩れないジェン我」では『秋』の満月の下で『バランス』についての物語を行った。第3弾になる「一尺玉の大砲」でのキーワードは 『プライド』 そして季節は 『夏』。子供の頃に思い描いた未来の自分を忘れた人。過去を捨てる事によって今を生きる事を許された人。過去も現在も意味なく時間だけを潰すように過ごしている人。そんな、様々な人々が各々に一尺玉の大砲に思いを込め、大輪の花火を真夏の夜空に打ち上げる様を是非会場で。 <こんな方にオススメします!> ◎新しい環境でなかなか自分の居場所が見つけられない人。 ◎自分の今の地位に満足していない人。 ◎楽しい事を見つけられないとぼやいてる人。
■CAST & STAFF■
作演:中村太陽 出演:山田青史、市岡拓、芳川痺、濱田龍司、小池首領、清水慎太郎、内倉弘貴、渋谷銀八、前田彩子、小阪萌、花田真希、レシャード真す美(女道xxx) 舞台美術:仁平祐也 照明:高野由美絵 音響:橋本陽子(モック サウンド) 舞台監督:スプリガンヌ 選曲・映像:芳川痺 写真:Risa Okada 宣伝美術:flyingfrog 衣装:SH+ WEB制作:Atelier.Logic+box 企画:『一尺玉の大砲』企画実行委員会 制作:藤川歩+エコ 製作:9〓States
公演データ