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■STORY■
3か月ほど前、ひとりの中学生が「死」という選択をした。残された遺書からは、いじめによるものではないかということが判明する。 当時、その生徒の副担任をしていた岡本靖史。彼はいまだに、その生徒の選択を止めることができたのではないかと、自責の念にかられている。それは、生徒の自殺の前日、教室にひとり遅くまで残っている彼へ、声を掛けられなかったことだ。 3か月という月日は、世間ならず、靖史の勤める学校でさえ、その中学生の死を無いものにしようとしていた。自分に降りかからない火の粉は熱くない。靖史には、そう感じてならないのだった。 彼の家は3世代が同居する。靖史とその妻・京子、中学2年の娘・みのり、そして寝たきりの靖史方の母・悦子。みのりはいわゆる思春期であり、父との接触を拒んでいた。悦子に関しては、最近認知症と診断され、その介護に妻の京子はストレスを抱え始めていた。 『ひとりの中学生の選択・残された人たちの選択』 ひとりの中学生が投げかけたものは、残された人たちに、どのような波紋を与えるのか。 <みどころ> ◎登場人物の抱えている機微 ◎「死」のさまざまな受け取り方 ◎日常の慌しさに忘れている絆
■CAST & STAFF■
脚本・演出:山本了 出演者:小高仁、伊藤弘子(流山児★事務所)、岩本えり(乞局)、熊坂貢児(フルーチョ)、浅田直美、伊藤真麻(PU-PU-JUICE)、有川加南子
公演データ