HOME >テアプラインナップ >邪沈(ヨコチン)
■STORY■
─現代かもしれないどこか海に近い町。 もしくは発達する気も失せてしまった海辺の田舎町。 その土地には風変わりな風習があった。 その地方に伝わる土葬の一種で、圧葬(あっそう)と呼ばれ、 遺体の肉を遺族の手により潰し、田畑にばらまき、 永劫見守って欲しいという願いを込められたものだったと言う…。 遺族は、遺体をその手で潰す痛みを、決して忘れてはならない。 一方残った遺体の皮は、年に一度行われる収穫祭の時に土を入れ、 案山子として掲げ、復活祭的目的に使用される。 しかし「圧葬」はあまりに遺族には酷な為、 専門の作業員が「圧葬」を担うことになる。 彼らは組を作り、進んで酷な作業に取り組んだ。 「土地神がまた増える」と信じて。 彼らは人一倍真面目なのだ。 やがてその希少な職業は野蛮とされ、数少ない世襲制となった。 判別しやすいように、名字の一部に「人偏」に「獣」の字をあてがった。 その後、遺体を潰す行為自体が問題視され圧葬の風習は禁止された…。 彼らは途端に無用となった。 埋葬法自体が野蛮ということで禁忌の風習とされただけだったが、 真面目な彼らは、自分たちを汚らわしく思ったに違いない。 <みどころ/オススメ> 以下の回、終演後に、アフタートークを予定しています。 6(木)19:30の回=本広克行氏(映画監督) 7(金)14:00の回=スエヒロケイスケ氏(tsumazuki no ishi) 7(金)19:30の回=岩井秀人氏(ハイバイ) 2004年に上演された「勿忘(わずれな)」 の前時代を描いた作品です。 「勿忘」をご覧になった方も、なっていない方も、 お楽しみいただけます。
■CAST & STAFF■
【脚本・演出】 下西啓正 【出演】 岩本えり 下西啓正 墨井鯨子 西尾佳織 三橋良平 (以上乞局) 飯田一期 石田潤一郎 井上裕朗 折原アキラ 佐野陽一(サスペンデッズ) 雨森スウ こいけけいこ(リュカ.) 中島佳子(無機王) 山崎ルキノ(チェルフィッチュ) 【スタッフ】 舞台美術: 袴田長武+鴉屋 照明: 吉村 愛子(Fantasista?ish.) 音響効果: 平井 隆史(末広寿司) 舞台監督: 棚瀬巧+至福団/谷澤 拓巳 衣装: 中西 瑞美 制作: 上田 郁子(オフィス・ムベ) 西岡よどみ
公演データ