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■STORY■
1991年11月17日。私たちが暮らしていた町で大噴火があった。学び舎に、あたたかな灰が雪のように降りしきり、世界が死の膜に包まれたようだった。それなのに、マフラーで顔を覆った私達は校庭ではしゃいでいた。 それが17年前の記憶。 私たちは「神童」と呼ばれ、クラスルームで多くの学識を身につけた。あのころ、私たちはよく「アキストゼネコ」という遊びをしていた。 とてもよく当たる恋占いだったから、夢中になった。学び舎で生徒の1人が自殺未遂を起こしてから、なぜか私たちの遊びは禁じられた。だけど絶対やめたくなかったから、隠れて続けた。やめられなかったんだ。 この物語は、学び舎を離れてから17年後の、私たちの再会から始まる。どうして私たちは、この学び舎を追い出されたのだろう。記憶が甦ろうとするたび、体温が下がる。今日は花嫁になったあの娘を囲んで、思い出話で祝福するはずだった。それなのに。 そう、それは、指の先端で名前の数を数えるだけの、ただの恋占い。わたしたちだけの、「アキストゼネコ」。 2008年、玄冬。17年前の物語はまだ、最終回を迎えていなかった。チェリーブロッサムハイスクールが記す、思い出にまつわる幻燈綺譚。 ■みどころ/オススメ: すべての方に観ていただきたいです。
■CAST & STAFF■
作:小栗剛 演出:柴田雄平 振付:荒川修寺 出演:渡部ラム、荒川修寺、野田政虎、雪森しずく、山咲広美、池上武蔵、如月モエ、椎名豊丸/宮本奈津美、中川香果、佐藤健士/小栗剛、柴田雄平 舞台監督:渡辺了(ダイ・レクト) 照明:関定己 音響:UC-WORKER 舞台美術:福田暢秀 (F.A.T STUDIO) 映像:荒船泰廣 宣伝美術:藤本征史郎 (Raredrop/くねくねし) 演出助手:林笑子、佐藤圭 制作助手:大橋真琴 制作:井上朋子
公演データ