HOME >テアプラインナップ >さくらどき、銭のよのなか
■STORY■
なぜシャイロックはアントニオを殺さなかったのでしょう。アントニオを憎み、命ほど大切な大金を使い、チャンスは目の前にありました。原作そのままに読めば、勝訴したなら躊躇なく命を奪っていたはず。もしアントニオへの復讐が目的なら、たとえ血を流すなとか、一ポンドきっかりなど、いわばポーシャの屁理屈は無視して、意を通すことはできたはずです。処罰が怖かった? そうかもしれません。でも、もし合法的に勝訴しアントニオの命を奪ったとしたら、そののちベニスにシャイロックの居場所はありません。ただでさえユダヤという枷があるのに、契約を盾にアントニオの命を奪えば、共同体では村八分以下。シャイロックは金はあるけれど権力はありません。人知れず殺される可能性もあるでしょう。それくらいの見通はあったのではないでしょうか? ガザビィ版“ベニス”は、この疑問からはじまりました。骨子はシェイクスピアの原作のままですが、法廷劇に収斂する形で、それぞれの場面や歌を挿入しています。 <みどころ> ◎生のコントラバスとパーカッションが舞台を盛り上げます。 ◎6人の役者が何十人にも化けるのです。 ◎いっぷう変わった、でもやはりシェイクスピア。名作です。 <こんな方にオススメします!> ◎法廷劇のお好きな方。 ◎歌あり、コントあり。 ◎賑やかで、切ないのです。
■CAST & STAFF■
【原作】 ウィリアム・シェイクスピア 「ベニスの商人」 【翻案・演出】 都本千 【キャスト】 カミムラシゲル (東京天然デザート) YOH (東京天然デザート) あンな邦祐 大谷幸広 三上有美 (幻想譚Arabespue) 瀬尾友美 (山猫と紅葉) 【音 楽】 Contrabass ムラキミツル (SoulKaTett) Percussion やまぐちまさ (from TAYUTA)
公演データ