あさかめ「重力の箱~2階の新しい子供」
2009年6月4日更新
「重力の箱」には3つのお話が存在する。同じ日・同じアパートを舞台にした、まったく違う3つのストーリー。登場人物は、すべて同じ7人。
が、どこか雰囲気が違う。例えば、自分が住んでいる階と、そうでない階。
ふと他の階に行くと、まったく同じつくり、同じ風景のはずが微妙に違って見える感覚。「2階/3階/4階」は、その違和感から始まった3つのパラレルワールドとも考えられる。
偶然3つの世界が交わった出来事と、そこから始まる別の出来事。別の視点。別の結末。
2階は、会社員とその上司と、みんなのおねがいの話。